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いの町吾北総合支所産業課

いの町吾北地区、新規就農者・小野慎弥さん(36才)のご紹介

2021.12.14

いの町吾北地区で、今年からイチゴ栽培を本格始動された新規就農者の小野慎弥さん(36)をご紹介します!

愛媛県新居浜市出身の小野さんは、お父さんが家庭菜園をしていた経験から、いつか自分で農業により生計を立てていきたいと思うようになり、農業への道を決意されたそうです。就農支援制度を活用し、いの町農業公社で研修生として2年間農業を学び、平成30年から営農を開始しました。当初はピーマンの栽培から始め、イチゴの高設栽培を経営するための準備を進めてきました。今年、ついに念願のイチゴ栽培を本格始動することができました。現在は「さちのか」を栽培しており、JAや道の駅、個人店への出荷・販売も行っています。

今回はイチゴ栽培を始めたきっかけなどを小野さんに伺いました。

 

Q.イチゴの栽培をやってみようと思ったきっかけは?

A.いの町農業公社で研修を受けていた時、近くでイチゴを高設栽培している農家さんと立ち話をしたことがきっかけですね。赤く熟れたイチゴをみて率直に「美味しそう」と思いました。そして、その率直な気持ちが人の心を掴むのではないかと思い、「やってみたい」という声に出ていました。それを聞いた農家さんがにっこり笑ってくれたことを今でも覚えています。(その後、高設イチゴ栽培を継承することとなりました。)

 

Q.営農をはじめるのに苦労したことは?

A.単にイチゴの栽培と言っても最初は全く知識が無く、何をしたら良いのか分からないまま研修を受けていました。イチゴ農家さんから時々学ぶことはありましたが、本格的な栽培方法等の営農の知識は学ぶ機会も少なく、日々焦りを感じていた時期もありました。

 

Q.ターニングポイントは?

A.振興センターのイチゴ栽培担当の方、JAの営農指導担当の方との出会いでした。二人ともイチゴの栽培に対する熱い思いがあり、営農指導だけでなく、色々な相談にも乗っていただきました。特にJAの担当の方は、当時イチゴ栽培の経験はなく、お互いに知識ゼロという状態でしたが、イチゴの栽培を学ぶ仲間として、共に熱心に取組むことが出来たことが、今へ繋がっていると思います。その後、すぐに3aのハウスで試験栽培を開始し、苗の炭酸洗浄など、より効果的な技術の取入れを行いながら営農の準備へと進めることができました。

 

Q.これからの目標は?

A.私は「さちのか」という品種にこだわりがあります。味は当然のことですが、真っ赤に熟した見た目にもおいしいと感じることができる「さちのか」を栽培し、消費者に食べてもらいたいです。本格的なイチゴでの営農は始めたばかりですが、将来は自分の農園の名前を広く消費者に覚えてもらい、買ってもらえるようなイチゴを生産していきたいです。

 

イチゴの栽培が本当に楽しい!と語る小野さん。イチゴに対する熱心な想いが、取材中も強く伝わってきました。イチゴ農家の後継者不足となっている、いの町吾北地区の「期待の星」の一人として注目されています。

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