南国市農業委員会
南国で農業:ナス農家のシーズンオフ
2022.06.23
(農地利用最適化推進委員:S)
南国市のハウスで普通サイズのナスを17a栽培しています。ハウスナスは6月頃になるとシーズンが終了します。まだ採れる実はありますが、市場価格の下落、実の品質低下などで、栽培を終了する生産者は多いです。
今日はナスの仕舞い方を紹介します。
まずは灌水などのチューブやホースは片付けて、いらないものは全て出します。そして、ナスの木の株を切ります。草刈機で根元から、チャン、チャンと切っていきます。草刈機は力を入れて握っていないと、弾かれて危ないし、切れません。力が常に入ってるという事もあるし、草刈機の振動をずっと受け続けるので、しばらくすると手がジンジン痺れてきます。
次は、木の根元付近の又から紐で吊っているので、その辺りを草刈機で切ります。すると紐から木がスルスルと抜けて倒れます。全て切り落とすと、紐だけが垂れ下がっています。そして天窓、サイドなどを全て閉めて蒸し込みます。
一年間育て続けたナスは、あっという間に刈られてしまいました。6月がナスの生産終了なので、生産者としてはこれで年度末という感じです。
秋からは、また新たなナスの作付けが始まるので、それまではハウスのメンテナンスや、土づくりです。
ちなみに、ナスの木は根を残しつつスコップで掘り、上のほとんどを切り落として、他へ移植すると、そこで再び成長して、実をつけ始めます。
家庭用にナスを植えて食べる予定です。
植物の恐るべき、再生力です。