越知町産業課
2024.08.27
越知町産業課です。
越知町では「山椒の振興」をミッションとした3つの団体で、地域おこし協力隊を募集しています。
今回はその中でも、薬用山椒、ミシマサイコ、ダイダイといった薬用作物を栽培、出荷する団体「農事組合法人ヒューマンライフ土佐」(以下、「ヒューマン」)の工場をご紹介します。
ヒューマンは平成2年から「株式会社ツムラ」との契約栽培を開始しています。夏は山椒と枳実(ダイダイ)の収穫、出荷時期であることから、その調整作業を見せていただきました。
今回ご紹介するのは、すでに組合員の方が収穫してきた薬用作物を、工場で乾燥して出荷するまでの様子です。
ここが馬越工場↓ ここ2か月の間に7件も視察があったとか、注目の企業です!
(白い袋の中は乾燥した後の山椒)
まずは、山椒の乾燥機を見せていただきました↓(写っているのは代表の高橋さん)
(←この中は山椒)
(高橋さん)今日は1機だけ稼働してるけど、最盛期は6機全部がフル稼働するんですよ。乾燥は40℃で一昼夜ね。
(産業課職員)わ~、開けるとやっぱり中はムーンと熱いですね。
乾燥が終わった山椒がこちら↓ 漢方として使うのは果皮だけです。
(←一番右の写真が選別後の状態)
(高橋さん)もっとアップで撮る?
(産業課)へ~、これが漢方になるんですね。いい香り~。
(高橋さん)そうそう、乾燥直後は4割が種。この種を全体の1割以下に選別して出荷するんです。
次は枳実(ダイダイ)の予冷庫へ↓ 皆さん、ダイダイって漢方になるの、知ってました?
(高橋さん)この中は15℃、湿度は35%くらいですね。結構ね、乾燥してないと腐ってくるんですよ。
(産業課)ひんやりして気持ちがいいし、何より爽やかないい香りですね(高橋さんは、毎日ここにいるので、この香りが分からなくなってるとか。。。)。
そして、こちらが枳実↓ 何だか干ししいたけみたいです。
(高橋さん)漢方として出荷するには直径2.5~5.0cmのものを収穫しなきゃいけないんです。皮の部分が重要なんですよ。
(産業課)たくさん積みあがってますね。
(高橋さん)たくさんあるように見えるけど、この枳実も山椒もミシマサイコも、今は需要に対して全然出荷量は足りてない状態。
(産業課)そうなんですね。まだまだ売れる有望品目ですね。
(高橋さん)国産のミシマサイコは国内消費量の何パーセントだと思いますか?
(産業課)10%くらいでしょうか。。。
(高橋さん)なんと3%です。でも国産はとても需要があって、まだまだ作っても売れる可能性があるってことなんです。
帰り道、ヒューマンが管理するミシマサイコのほ場に寄りました。摘心したばかりなので少し寂しい風景ですが、ここからわき芽が沢山出てきて、この根っこが漢方になる部分だそうです↓
(産業課)これが、ミシマサイコなんですね、これを見てもどんなものかピンときませんが、何だか明るい未来が待っているような見学会でした~。
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