宿毛市産業振興課
2021.09.13
こんにちは!
一般社団法人スタートアグリカルチャーすくもの新井田です。
公社では、先週から畝(うね)を立て始めました。
まず初めに、畝と「谷」の位置を決めます。今年は畝の中心の間の距離を120センチにしました。「谷」の中心になるところに、マイカー線をぴんと張り、その線を踏んで歩いて、土の上に線を付けます。この線を目安にして管理機を操作していきます。
この管理機は、前後輪の間に土を耕し、跳ね上げるロータリーがついています。ゆっくりと自走するマシンを、まっすぐ進むよう後方のハンドルでコントロールしながら前進していきます。地面を掘り返しながら進むマシンは、掘った土を左右に跳ね上げながら進みます。跳ね上げられた土は、マシンの両サイドに付いている羽根にパタパタと叩かれて、畝になっていきます。行って帰って1往復すると、その間に1本の畝が立ち上がる、というわけです。
公社ではこの畝を高くしています。高くしておかないと、ぶら下がったイチゴが「谷」底に届き、擦れてしまうからです。もちろん、畝が高ければ収穫やその他の作業も楽になります。畝を高くするために、1本の谷につき管理機を4回走らせます。1回目はマイカー線で付けた線を頼りにまっすぐ走らせ、2回目以降は1回目にできた「谷」の中を走らせます。
畑はトラクターでならしてあっても微妙に起伏があり、管理機が直進するのを邪魔します。マシンが傾けば畝の傾斜が左右同じようにならなかったり、畝が蛇行したりしてしまいます。ハンドルを握ってなんとかマシンの平衡を保ち、直進させようとしますが、なかなかうまくいきません。研修生の皆さんは悪戦苦闘しながらも、管理機を使っていくうちにその操作にもずいぶんと慣れ、コツをつかんでいる様子でした。