就農者インタビュー

Start Farming

屋敷和宣さん
自営就農

就農から10年で農家になりました

屋敷 和宣さん(43歳)
[中土佐町/施設・露地ニラ農家1年目]
東京都からの移住就農者

定年後も働ける仕事に(就農したきっかけ)

 東京都内にある番組制作会社で、映像編集やテロップ作成などクリエイターの仕事をしていましたが、パソコンの高性能化などで編集業の将来性に不安を感じ、定年後も働ける仕事を探そうと考えていました。
 そこで候補に挙げたのが農業。当時は田舎暮らしブームの頃で、「心のどこかで家族と環境のいい場所に暮らそうという気持ちがあったかも」と振り返ります。家族の理解を得て、就農に向けた準備を2006年頃から始めました。

就農から10年で農家になりました(就農までの経過)

屋敷和宣さん

 暖かい、農地が比較的取得しやすそう、まったくの初心者だから研修体制が整っているなど、いくつかの条件を設定し、新・農業人フェアなどに足を運んで情報を集め、高知県が候補に挙がりました。
 方向性が決まったので、時間をかけて資金準備や、ブログをしているIターン農業者の方にメールで連絡を取り、本音を聞くなど情報収集をしました。また、体力作りのために家と会社の往復2時間の自転車通勤も始めました。
 約6年の準備期間を経て、2013年1月に初めて高知へ。3月から窪川アグリ体験塾(現農業担い手育成センター)に入塾。12月の卒業と同時に、家族を伴って東京から中土佐町久礼に移住しました。
 移住後は、地元ニラ農家さんのもとで約2年間の農家研修を経て、2016年7月に中古の農業用ハウス(土地付き)を取得し、農業をスタートさせました。

日常にある超一流の食や風景(移住後の暮らし)

 中土佐町に移住してからは、隣の家の漁師のおじさんが持って来てくれる魚や、近所のおばちゃんから頂いたシイタケを食べたら抜群においしい。また風景も、海の色、空の青さが本当に美しい時があります。日常だから特別なことではないけど、それぞれが超一流だと感じています。
 また、この場所を世話してくれた役場の方など、人との出会いに恵まれたと感じています。

移住就農を考えている皆さんへ

 中土佐町久礼は住宅が密集しており、普通に住んでいたら、東京の郊外とさほど変わりません。近所の人に積極的に挨拶すれば、気軽に接してくれました。人付き合いが苦手な私でも何とかなっているので、それほど心配しなくても大丈夫だと思います。
 また、お酒を飲む機会が結構多いですが、東京と違ってだらだら飲むことはなく、比較的早い時間に終わるので、お酒がほとんど飲めない私でも大丈夫でした。