いの町吾北総合支所産業課
2022.03.31
いの町吾北地区で、菌床しいたけ栽培をされています新規就農者の小白貴子さん(47才)をご紹介します!
小白さんは、地域おこし協力隊員の夫・勇さんと共に平成24年に、いの町吾北地区に移住されました。正直、吾北地区の第一印象は「過疎化が進む山間地」で、移住当初は「この吾北地区で自分たちにできる仕事はあるのだろうか。」と悩んでいたそうです。転機は吾北地区で原木しいたけと菌床しいたけを栽培されている方と知り合い、栽培方法や栽培に適した環境の知識等、色々な話を聞く機会があったこと。経営を始めるうえでは、原木しいたけを栽培する大規模な土地を得ることが難しく、少ない場所でも栽培可能な菌床しいたけに魅力を感じ、就農支援制度を活用しての自営就農を選択されました。
今回は菌床しいたけに懸ける想いや栽培の“こだわり“などを小白さんに伺いました。
Q.菌床しいたけ栽培で就農するにあたって苦労したことは?
A.1つ目はビニールハウスを建てられる土地を探すことでした。広さだけでなく、温度や湿度、光度などの環境も重要なので。2つ目は自分たちでハウスを建てたことです。施設や資材など、経費が多額にかかってしまうので、節約するために使用されていないハウスを譲ってもらい、自分たちで解体し、資材を運び、1から組み立てました。
Q.菌床しいたけ栽培でこだわりはありますか?
A.こだわりは、しいたけの収穫のタイミングです。同じ菌床からでも、いろいろなサイズのしいたけが発生するので、一つ一つ確認して一番いいタイミングで収穫するよう心がけています。少しの環境の変化でしいたけの成長速度が変化するので、ハウス内の環境管理にも気を配っています。
Q.これからの目標は?
A.自分たちの菌床しいたけは、一つ一つが大きいことが魅力ですが、秋口から春先までしか収穫ができません。限られた期間しか楽しめないのも魅力の一つなので、もっとたくさんの方に食べてもらい、味わってほしいです。今後は現状よりも生産規模を拡大して、地元に雇用を生み出せればと思います。
しいたけ栽培一つ一つに愛情と熱意を注ぎ、よりよいしいたけを作ることにこだわりを持つ小白さん。地元での直販や、ふるさと納税の返礼品への出品に加え、土佐の日曜市に夫婦で出店・販売され、コロナ禍にも負けない「吾北のしいたけ屋」経営に励んでいます。