2021.08.06
7月26日(月)に高知県立農業大学校で1年生の学生(29名)向けに「就農者向け、施策に関する説明会」が開催されました。
当日は佐川町・高知市・南国市の順で各地域が栽培に力を入れている作物について就農までの流れや支援体制などをまとめた産地提案書などを使用して説明がありました。
佐川町からは高知県下で№1の収穫量を誇る「イチゴ」について説明があり、9月頃に定植し、6月まで収穫を行うため、夏の暑い日は体調を整えながら農作業をしているという話がありました。
また、イチゴの生産者のグループの事例紹介があり、育て方や販売戦略についての打合せなどを実施している話や、10aあたり約550万円の売上があり、そのうちの半分程度が手取りになるとの説明もありました。
高知市からは農産物直販所の売上が伸びていることや高知市の山間部の「ユズ」、平野部の「ユリ」、海岸近くの「キュウリ」というように産地ごとの特徴についての話もありました。
特に春野地区のキュウリについて説明をされ、産地の次世代への引き継ぎや生産量が増大していること、そしてこの春野地区では、農家での実践研修を取り入れて、就農を考えている方々に手厚いフォローをしていることの説明もありました。
南国市からは今回、農業委員会の担い手対策部会長を中心に企画し、9名の方々が説明会に参加されました。
初めに市役所の方から南国市が「シシトウ」の生産用が全国一であることや、「オオバ」については県下一の産地との説明がありました。
また、支援制度などについても学生向けに分かりやすい説明があり、今後、直接関係する学生たちは食い入るように聴いていました。
さらに就農を支援してくれる組織である担い手協議会の紹介や、就農後、初期投資を軽減し営農実績を積むことができるサポートハウスが今年完成したことも報告されていました。
その後、新規就農者の方と農業委員会の方の計4名がそれぞれ栽培しているシシトウ・ナス・水稲について、なかなか聞く機会のない農業経営の具体的な話をされました。
農業の先輩方からは「自由で自分で考えてできる」「土づくりで年間の収量が決まる」「細かいことにしっかりとこだわって仕事をすれば儲かる」という話がありました。それは全てにおいて「自己責任」という意味が含まれていると感じました。
就農を志す学生の方々には盛沢山ではありましたが、とても参考になる説明会になったことと思います。